コンロッドに求められし、剛さと軽さ
レース専用コンロッドの全てが純正より超軽量で造られている事は広く知られている事。
軽いコンロッドはエンジンのハイレスポンスに直結する為コンロッドには何よりも軽さが求められるからです。
しかしながら超軽量なコンロッドは同時に短命でもあります。
”剛さと軽さ”を持ち合わせる事は相反する要素ですが徹底した解析と設計の見直しにより二つの絶対条件を満たしました。
ディンクス鍛造コンロッドは上級材質SAE4320を用い強度剛性を最優先としながらも僅かな軽量化を実現しています。
ストリート専用を前提に耐久性を向上させながらも軽量化を図れている為レース用エンジンにも適しています。
DiNx Z系 コンロッドを使用したクランクリビルド「DiNx Z系 コンロッド & クランクブラッシュアップ 」についてはこちらをご覧ください。
表層0.8〜1mmを浸炭焼き入れ処理し内部靭性を確保した構造
CNC切削により表面の粗さが無い仕上がりで断裂要因を低減
ピストンピンとのフリクションロスを低減させる小端部フルフロー
解析による面取形状の追求で高回転域でのケース内空力特性を向上
重量比較
Z1. KZ900&1000 小端部φ17 大端部φ39 (純正259.9g : DiNx257.4g) -2.5g減
MK-II J/R系 小端部φ17 大端部φ41 (純正265.8g : DiNx259.1g) -6.7g減
GPz1100 小端部φ18 大端部φ41 (純正272.5g : DiNx273.0g) +0.5g増
※注意 純正または社外製を問わずコンロッドには1〜3g程度の重量個体差があります。
GPz1100のコンロッドのみ、より高出力化の傾向がある事から+0.5gの重量増設計としています。
左:純正 コンロッド 右:DiNx Z系 コンロッド